新しい生活スタイルとして、デュアルライフ(二拠点生活)は幅広い年代から注目を集めるようになり、実践する人(デュアラー)は増える傾向にあります。
デュアルライフ=都市と田舎の二拠点、という意味合いが強かった当初は、アクセスの良さが拠点選びの重要なポイントでした。しかし働き方が大きく変化した現在は、“豊かな自然”や“人の温かさ”など、自分の好きな場所で自由にデュアルライフを楽しむ人が多くなっています。
一方で、住まいのこと、仕事のこと、生活圏の環境状況などデュアルライフに対する不安もあり、一歩を踏み出せずにいる人も少なくありません。
そんな不安を解消し、迷っている人の背中を押してくれるのが、県ごとに展開している、移住などに関するポータルサイト。地域の特異性や、移住者受け入れの支援体制の紹介など、その内容はどんどん充実度を増しています。
本記事では東北6県+新潟県の移住関連ポータルサイトの特徴について紹介します。
冬の厳しさや独特な方言も含め、青森県のことを包み隠さず正直に紹介。大変そうと感じることもありますが、移住者のリアルな声がそんな不安を払拭してくれます。冬を快適に過ごすアドバイスも満載。
2018年に青森県に移住した音楽プロデューサーのインタビュー動画を公開。「春が来るという秘めた喜びは、東京では感じられなかったこと」の言葉に強いメッセージを感じます。
リモートワークをしながら自然やアクティビティを満喫したり、地域交流を体験できるプログラムの紹介もあります。
青森県に移住し、豊かな暮らしを実現している人の実情を、マンガコンテンツで紹介。移住までのステップ、抱えていた不安、実現できた働き方などはリアルな体験談をもとに構成しています。
『あおぐらチャンネル』と『移住者メッセージ』の2つのコンテンツから、移住のきっかけや現在の暮らしぶりなどを知ることができます。冬の醍醐味、冬を快適に過ごす方法も提案。
移住のハードルは高くても、青森県の人たちと何らかの関わりを持ちたい、と考えている人におすすめのコンテンツ。交流会などのイベント情報をチェックして参加し、場所選びの参考に。
県全体を“理想郷”と位置づけながら魅力を発信。すべての市町村に移住コーディネーターがいるので、より具体的かつ現実的な生活環境の情報を得ながら、あなた自身の“理想郷”を探すことができます。
住まいのサブスクは、主に単身向けのものが多いですが、中には家族と一緒に利用できるものもあります。各社とも特徴あるサブスクをタイプ別に用意。代表的なサービスを具体的に紹介していきます。
“理想郷”に住む人々の暮らし方やこだわりを部活動に見立てて「イーハトー部」と命名しています。入部=移住という定義のもと、仮入部すると月3回、イベント情報や地域の最新情報を受け取れます。
※部活動名は、宮沢賢治が名付けた「イーハトーブ」が由来
県内在住の作家によるリレー連載を月1のペースで配信。岩手の文化や暮らしぶり、方言などを垣間見ることができます。
各県ともに移住相談窓口は県内と東京に設置していますが、岩手県はほかに愛知県、大阪府、福岡県にもあります。
また県内33市町村すべてに移住コーディネーターを置き、写真付き(一部イラスト)入りで自己紹介文を掲載。地域の暮らしや受け入れ状況、移住支援制度などを気軽に相談できる体制が充実しています。
地域の暮らしをいちばんよく理解している県内33市町村の移住コーディネーターや市町村職員と、県内在住デザイナーなどの専門家がタッグを組み、「ふだんの暮らし」「ふだんの岩手」を深堀りした1冊のビジュアルブックを制作(2023年3月発行を予定)。いわての暮らしが自分に合うのかという判断基準に役立ちます。
県外に拠点を置きながら岩手の地域活性化を応援したい、という人に『岩手県公式HP/遠恋複業課』の情報がおすすめです。
岩手の地域や企業とマッチングするバーチャル組織で、これまでに農産物や加工食品の通販サイトの構築や地域コミュニティサイトの立ち上げなど、さまざまな「遠恋複業」がスタートしており、岩手との関わり方の1つとして参考になります。
自然を身近に感じたい人や快適に暮らしたい人に、宮城県はちょうどいい県、というスタンスで情報を展開しています。国内各地へのアクセスも充実しているので、デュアルライフの選択肢も広がります。
『宮城のこと』では、宮城のちょうどよい点を具体的に紹介しています。国内主要都市、東北の主要都市にもアクセスがよいことや、1年を通して過ごしやすい気候、仙台市の通勤時間が短いことなどが特長。
『インタビュー』では“移住者インタビュー”のほか、定住にこだわらない移住の形を提案しており、さまざまなデュアルライフに対応できそうです。
東北の中心地であり東北6県の中で最も人口が多いエリアということもあり、求人情報は圧倒的に多く、職種も多岐にわたっています。新たな仕事を求めたい人にはピッタリの場所と言えます。
「産科医・小児科医ウェルカム奨励金」、「みやぎドクターバンク」、「みやぎメディカルキューピット」、「県内病院PR動画」など、医療従事者を対象にした誘致も積極的。
東北楽天イーグルスやベガルタ仙台、仙台89ersなど、県内を拠点に活動するプロスポーツチームを応援する、という余暇の楽しみ方もできます。
オールターン(ALL TURN)の”A“と、秋田(AKITA)の”A“をかけた「Aターン」がサイト内の共通語。「住みたい田舎」で1位を獲得するだけあり、移住定住を促進するプランも充実しています。
初期費用・光熱費なしで、14日利用できる「きほんのプラン」月額44,000円(最低契約期間90日)のほ
「Aターン」では、既存求人がない職種の個人求人開拓や、後継者不足に悩む事業者とのマッチングによる起業支援なども行っています。県内企業との距離がグッと近づき、仕事選びの幅が広がります。
「データで表す秋田暮らし」では、移住によって変わる収入や支出だけでなく、生活の変化や住環境など、子育て環境などの違いを東京と比較し、その優位性を数字で表しています。
また、宝島社が発行する「田舎暮らしの本」の「2023年版 第11回『住みたい田舎』ベストランキング」において、秋田市が6部門で1位を獲得しているそう。
トップページ下部「動画で見る・知る・体感!」で、秋田の子育て教育環境をVRで疑似体験できる360度ムービーを公開。デュアルライフと家族のバランスを知るヒントになりそう。
トップページをスクロールして「関係人口特設サイトへ」をクリックするか、キーワードで検索。現地に行って、地域の人と語らいながら、秋田とのよい関係性が見つかるかもしれません。
山形への移住目的で特に多いのが“就農”。その支援体制は手厚く、農家の生活に触れながら田舎暮らしが体験できる宿も県内各地に点在しています。また市町村ごとに移住ガイドブックを発行しておりエリア探しに役立ちます。
県と市町村が発行する、移住に役立つガイドブックをエリア別に紹介。地域の情報とともに移住者の体験談もわかります。
県内各地に農家民宿の宿が点在しており、ありのままの田舎暮らしを体験できる施設を紹介。田舎での生活や農業に興味のある人向けです。
飛島は、酒田港から定期便で75分の離島です。島ターンについての具体な内容はこれからのようですが、UIターンと移住した若者たちが合同会社を立ち上げています。
移住の人向けの支援も積極的。特に「お米・味噌・醤油1年分を提供」は魅力的です。
冬の暮らしを体験できるプログラムが充実しています。デュアルライフに関する新たな視点が見つかるかも。
キーパーソンや企業とつながれる仕組みが充実しています。移住者の声も多数掲載。地域やきっかけを絞り込んで検索でき、自分と重ね合わせながら、より具体的なデュアルライフを考えることができます。
タイプ別に、ドミトリー、セミプライベート、個室とがあり、物件によって金額が異なりますが「空き
“福島のものを買う、福島を訪ねる、福島に住みたい、交流したい”から自分の好きな関わり方を選び、キーパーソンとつながることが可能。詳しい情報を得ながらデュアルライフを具体的に考えられます。
都市部のプロ人材のスキルを活用し、県内の事業課題や地域課題の解決に取り組むためのマッチングサイトで、仕事を探しながら、という人に特にオススメです。画面右下に表れる関連リンク「ふくしまプロボノチーム始動!」も要チェック。
移住を希望する人や、これから実践しようとしている人たちと地域との調整役を担っている「ふくしま暮らしサポーター」を紹介しています。
絞り込みから“スペシャル”をクリック。いわき市にUターンした小松理虔(こまつ りけん)さんのスペシャルトークは必読です。キーワードは「ゆる移住」。自身の体験や先輩移住者としてのリアルを織り交ぜ、「移住は決していいことばかりではない」けれど「楽しくない移住なんてない」という理由など、目から鱗のぶっちゃけ話が満載です
暮らしと仕事の両面からワンストップでサポートする制度があり、デュアルライフに対する不安も軽く乗り越えられそう。生活を豊かにする実践的情報も多く、未来を考えるヒントも盛りだくさん。
新潟にU・Iターンした人にフォーカスしたインタビューやコラムを紹介。移住形態や家族環境などから検索でき、インスタグラムでも閲覧できます。
県とハローワークが運営する、U・Iターンに関するワンストップ窓口。「暮らし」と「仕事」の両面からニーズに合わせてサポートしてくれる、U・Iターン希望者の心強い味方。
ホーム画面の最初の目に入るのが、4人の移住を物語風に編集した動画。夢を叶えた前向きな内容を、魅力的かつ端的にまとめてあり、導入としての効果は絶大です。
こちらもホーム画面から。女性による女性のための移住ガイドブックで、冊子は相談窓口で無料配布するほか、PDFファイルのダウンロードも可能です。移住の楽しみ方や支出シミュレーションなどをわかりやすく掲載。実生活のリアルな体験談には大変な一面もあり、参考になります。
UIターンし、“自分の生活を豊かにするための工夫=ライフハック”を楽しんでいる人たちの仕事術や生活術を具体的に紹介しています。
このサイトは、デュアルライフの拠点の一つに東北・新潟を選んでいただきたい、という想いから、デュアルライフに関する情報を集積したプラットフォームです。
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東北・新潟でデュアルライフを実践されている方のインタビューやデュアルライフのトレンド情報を発信しています。
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青森県三沢市にあるリバースコンサルティング株式会社は、青森県で初めてデータサイエンスに特化した、コンサルティング会社です。代表取締役の成田裕美さんは、故郷の三沢市で9歳の女の子を育てながら、青森県内の事業と東京など都心の […]
長野美鳳さんは、出身地である新潟県三条市と、知人の住む岡山県倉敷市を拠点に、フリーランスデザイナーとして活動しています。 また、佐渡島で参加したプロジェクトをきっかけに、島内でのイベント開催に尽力するなど、活躍の場を広げ […]