現在すでにデュアルライフを実践している人の中心は、20代~30代、年収の中央値も500~600万程度というのが特徴です。決して一部の人だけの暮らしではなく、「今の暮らしを変えてみたい」「興味がある」という気持ちと行動力さえあれば、実現できる身近な暮らし。それがデュアルライフです。
明確な定義がないので、生活スタイルや目的も人によってさまざまですが、デュアルライフとはなにかを知っていただくために、そのスタイルについて大まかに分類して紹介します。
例えばフリーランスであるとか、リモートが可能な仕事をしているとか、特定の人だけが、デュアルライフを実現できると考えてしまいがちですが、そうではありません。
平日に会社に通勤する必要がある場合、副拠点となる場所で過ごす時間はおのずと決まります。しかし、週末だけ、または月に何度かだけ過ごすとすれば、仕事の形態はさほど関係ないと言えます。
平日の何日か、または二拠点の滞在時間をほぼ同じにしたいということであれば、フリーランスであったり、リモートワークが可能な職種だったり、または業務を委託されているような仕事の形態が必要になるでしょう。
そう考えていくと、「もう一つの場所でどれぐらいの時間を過ごしたいのか」「デュアルライフで何をしたいのか」という目的によって、転職する、しないという方向性も見えてきます。
(一社)不動産流通経営協会、(株)リクルートなどの調査結果や、いくつかのサイトを参考にタイプ別にしてみると、大きく4分類できます。今後デュアルライフ人口が増えれば、タイプも多様化していくことも考えられます。
(1)趣味タイプ
アウトドア・スポーツなどの趣味を思いっきり楽しむ拠点をもつ、または自然に癒されたいなど自分の時間の過ごし方を変えたいというタイプ。未婚、既婚に限らず、デュアルライフの実践者の積極的な理由の中で最も多くの割合を占めます。ある事例では、ウインタースポーツを満喫するために、冬期だけ家族で生活拠点を変えている人も。別荘でゆっくり過ごしたいという人もこのタイプに含まれます。
(2)仕事タイプ
サテライトオフィスなどの仕事の場所をつくる、その地域づくりの活動などに参加するなど、仕事にまつわる理由で拠点を持ちたいというタイプです。地域で過ごしていくうちに、街づくりに参加するようになった事例など、実際には最初から目的にしていたわけではないケースもあるようです。
(3)ふるさとタイプ
I・J・Uターンや、新たに故郷を作りたいと考える人、また移住したい場所で過ごしてみる「プレ移住」など、将来的な移住を考えているタイプ。第二のふるさとをつくるということでは、移住までいかなくても、地域の人たちとの交流を図りながら行き来するというのも選択肢の一つと考えられます。
(4)子育てタイプ
共働き世帯が増え、利便性を考えて都心に住む家族が増えている現在。都心回帰に伴って、なるべく自然の中で子育てしたいと考えているタイプ。週末だけの気軽なものから、拠点を田舎に移して、必要があれば都心に滞在する時期もあるというデュアルライフを送っている人もいるようです。
子供の就学については転校という選択のほかに、都心に住民票と学籍をおいたまま地方の学校に通える「デュアルスクール制度」を取り入れている自治体もあります。
デュアルライフは目的であって手段の一つです。やりたかったことを実現するために、結果的に二拠点の生活になった、というスタートもあるでしょう。デュアルライフを紹介する記事では、よく「向いている人」というような記載もありますが、向いているかどうかよりも、何をしたいかの方が重要だと思います。
デュアルライフという暮らし方もあるということを、知っているのと知っていないのでは、暮らしの質に大きな差が出てくるのも事実。まずは選択肢を知ることで、自分に合った暮らし方を探してみることをおすすめします。
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