デュアルライフについては、よく、メリットとデメリットについても語られます。週末だけの移動にするのか、平日も仕事をしながら移動するのか、家族の拠点はどこにするのかなど、個人の条件によって違いは出てきますが、実践者のメリットとデメリットに関する意見を参考に、デュアルライフ計画を練ってみるのもいいかもしれません。
(株)リクルートの「デュアルライフ(2拠点生活)に関する意識・実態」調査、「デュアルライフ実施後の変化」に対する回答(複数回答)をみていくと、実践者がメリットと感じていることが分かります。「心にゆとりができた」「趣味が充実した」「オンオフの切り替えがよりできるようになった」「新しいことに挑戦する機会ができた」などのそれぞれの回答が、全体の25%を超えています。
また、単身では「趣味が充実した」、既婚子ありでは「子どもが元気になった」が多く、それぞれの目的が反映された結果とも取れます。
注目したいのは、「心のゆとり」や「オンオフの切り替え」。デュアルライフの目的が何であっても、ストレス社会に生きる私たちにとって、大きなメリットといえるでしょう。
(一社)不動産流通経営協会の調査でも、「総合的な満足度」「生活環境」「家族・家庭生活」「趣味」などの満足度が60%を超えています。このデータには、転勤などの消極的な理由からディアルライフを行っている人も含まれていますが、実践者の半分以上は満足しているという結果です。
こうした内面的な満足のほか、実践者のリアルな声を追ってみると、「地域のイベントなどで新しいアイデアやつながりが生まれる」や「ビジネスチャンスがつかめる」など、仕事への効果を感じている人もいます。このような人たちは、私生活と仕事の境なくデュアルライフを楽しめるという特徴があるのかもしれません。
つぎにデメリットを見ていきます。
(一社)不動産流通経営協会の調査では、「複数拠点生活を実施する上でのハードル」として、「新たな滞在先の維持費」「新たな滞在先確保にかかる費用」「移動に時間がかかりすぎる」「交通費がかかりすぎること」などが多くなっています。
ただ、滞在先を持ち家や賃貸にするのか、ワーケーションスペースを利用する、実家や友人宅に滞在、民泊を利用するなど、滞在の方法によって、かかる費用は大分違ってきます。家具や生活必需品がそろっている場所であれば、電化製品や家具、日用品を揃える費用は必要なくなるので、どれぐらい費用をかけるかについては選ぶことができます。また、最近全国的な問題となっている増え続ける空き家を購入、または借りる例も見られます。なかには、空き家を安く購入して得意のDIYでリフォームするうちに、地域の人々へDIYを教えるようになったという人も。
金銭的な事情に合わせて滞在場所を決めて、無理のない資金計画を立てることで、デュアルライフが成功するとも言えます。
調査結果やさまざま例から見ていくと次のようにまとめられます。
●メリット
●デメリット
デメリットは、滞在先を自分に合わせて設定することで解決できることも含まれます。このような面からも、デュアルライフのハードルは決して高くないことが分かります。
自分ができる範囲で、どのくらい楽しめるのか。それを考えていくのもデュアルライフの醍醐味の一つです。
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・一般社団法人不動産流通経営協会 調査研究
・株式会社リクルート 調査・データ
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