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デュアルライフ(二拠点生活)に役立つ・タメになる情報を発信!
新潟県のデュアルライフ関連事業
東北や新潟でも広がりを見せるデュアルライフ。受け入れ側の自治体では地域性を生かして独自の取り組みが増えています。今回は、新潟県の具体的な取り組みについてご紹介します。
■副業カンケイ人口プロジェクト(新潟市)
新潟市では、首都圏で働きながら地方での副業・兼業を希望する方を対象に、市内事業者の課題解決に関わってもらう取り組み「副業カンケイ人口プロジェクト」を実施しています。デュアルライフを考えている人にとっては、プロジェクト期間中の定期的な関わりの中で地域を知る機会となるのはもちろん、人との出会いが広がる可能性としても活用できそうです。
<背景と目的>
近年、首都圏で働く人の地方でのプロボノ(仕事を通じて習得した知識やスキルを無償で提供する社会貢献活動)や副業などの越境学習が、自身のキャリア自律や企業の人材育成などにもつながるとして注目されています。
新潟市においても、地域の担い手不足が深刻化する中、地方で副業したい人材を受け入れ、課題を抱える事業者の成長につながる活動に関わってもらうとともに、この関わりの中で関係人口を創出していこうと考え、2023年度より取り組みが始まりました。(重点実施期間3年程度を予定)
<具体的な施策>
●3つの課題をプロジェクト化
市内事業者が抱える産業や地域の課題をプロジェクト化し、そこに首都圏の副業・兼業を希望する人材に関わってもらうという流れで取り組みを進めています。
市内事業者の興味関心が高いテーマを選定することで、副業・兼業人材の受入れに慎重な事業者の人材活用の機運を高めるようにすることが狙いです。
2023年度のプロジェクト
プロジェクトごとに、副業・兼業人材の方と、関係する市内事業者がチームを結成し、課題解決に向けて活動を行っています。
1.「新潟の労働⼒不⾜を”短時間労働”で解決する」全員参加型社会の実現
[課題]
・障がい者や子育て中の女性、高齢者など、多様な人材が短時間でも柔軟な働き方ができる仕組みとして“ショートタイムワーク”を構築し、持続可能な新潟市を実現したい。
・ブルーワーク(工場、建設現場等での肉体労働)にも貢献できる事業に育てたい。
2.「社会福祉に貢献する集団を作る」会社の次なる挑戦
障がい者の方の「働きたい気持ち」を活かした事業転換モデルの構築
[課題]
・障がい者の「働きたい気持ち」を活かした事業転換モデルを構築したい。
・適切な労働環境を優先し、働き方改革を実践した事業運営に取り組みたい。
3.笑顔集まる明るい街をつくりたい
〜地域初の宿泊施設のオープンに向けた地域観光活性化プロジェクト〜
[課題]
・秋葉区で、古⺠家を改装した宿泊施設「スロウプハウス」を11⽉にオープン
・施設のプロモーションや新津地域を楽しめるような体験プログラムを企画・運営したい。
●専用サイトでの人材募集
副業カンケイ人口プロジェクトの専用サイト(https://niigatashi-kankeijinkou.jp/)に課題解決プロジェクトを掲載し、人材を募集。参加希望者は、サイト内のエントリーフォームから申し込み、選考面談を経て、プロジェクトへの参加が決定します。
プロジェクト推進期間は3カ月程度で、プロボノ(給与無し)での参加が前提となります。(交通費・宿泊費は3回分支給)
週に1回程度の定期オンラインミーティングのほか、実際に事業者と参加者が対面し、自己紹介やスケジュール決めを行う「キックオフ会」、ゲストアドバイザーを招待してプロジェクト成果をプレゼンする「中間報告会」、現地を訪れて課題と向き合う「フィールドワーク」、「最終報告会」を実施しています。
<今後の展開予定、目指すビジョンやゴール達成目標>
今後も、地方での副業・兼業を希望する人材を受入れ、市内事業者の成長につながる活動に関わってもらう取組を行い、この取組を通じて、市全体で多様な人材活用が進んでいくとともに、関係人口を創出していくことを目指します。
<事業成果>
2023年度は、計15名の首都圏人材が参加。前述の3つのプロジェクトに分かれ、課題解決に向けた取り組みが進められました。
・10/22 キックオフ会
・11/25 中間報告会
・1/27 最終報告会
詳しくは、新潟市「 副業カンケイ人口プロジェクト 」 をご覧ください。