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副業・兼業について
副業・兼業について
都会で働くビジネスパーソンを中心に、副業による地方企業への参画が注目をあつめています。リモートワーク拡大により、都会に住みながら本業で得たスキルや経験を武器にして、地域で活躍する人も増えてきました。
このような副業者の増加は地域側にもメリットがあります。地方で採用が難しい専門人材に、フレキシブルに仕事を依頼できるためです。また副業を通じて地域を好きになり、二拠点居住を始める人もいることから、地域の次世代産業の担い手としても期待されています。
ここでは、地方企業で副業を始める際の方法や、気をつけたいポイントをご紹介します。
副業・兼業マニュアル
副業を始める前の確認点
副業を始めるまえに、今勤めている会社の労働規則を確認しましょう。副業を一律禁止にしている会社や、申請制にしている会社なども多いためです。
また地方での副業では、現地を訪れるため、土日の時間を使うこともあります。家族の理解をもとに、無理なく副業を続けるためには、家庭内で事前にコミュニケーションを取ることも大切となります。
少し気が早いですが、収入を得た場合の税制の確認もしておきましょう。1年間の副業の収入が20万円を超えた場合には、会社員であっても確定申告が必要となります。
副業を始める目的の整理
副業を始める前は副収入を得るという面に注目しがちですが、地域企業で副業を始めてみると、やりがいや社会貢献などに価値を置く人が多くなります。あらかじめ、何のために副業を始めたいのかを整理しておきましょう。二拠点生活を続けるには家族の理解が大切になります。ご自身に家族がいる場合には、早い段階から相手とコミュニケーションをとり、二拠点生活の準備段階からそのプロセスに、積極的に巻き込んでいくことを心がけましょう。
副業求人を探す際のポイント
地方での副業求人をはじめて探すときに、もっとも手軽なのは、副業専門の求人サイトや、自治体などの行政が運営している求人サイトです。特に地域へのこだわりがなければ、「SkillShift」「ふるさと兼業」などの地方副業全般を扱う求人サイトを見てみましょう。
もし地元に関わりたいなど、参画地域がすでに決まっていれば、地方を限定した副業求人サイトもチェックしてみましょう。
すでに地域に繋がりがある場合には、ぜひ知り合いを通じて副業を探してみてはいかがでしょうか。あなたのスキルを求めている地域企業がきっと見つかるはずです。
条件よりも価値観で仕事を選ぶ
求人サイトを見る際には、求めるスキルや報酬額など分かりやすい項目に目がいきがちです。しかしせっかく地域企業に関わるのであれば、経営者の人柄やどんな未来に向けて副業者を探しているのかなどの定性的な面も大切にしてみましょう。
地域企業への参画が決まったら…
求人サイト経由で地域企業への参画が決まったら、必ず契約書など書面でのやり取りを行いましょう。小さな仕事でも、NDA(秘密保持契約)や契約条件など、最低限の項目を盛り込んだ覚書等を書面で交換しましょう。
なお一定の期間を設けて契約締結する場合には、業務委託契約を締結するのが一般的です。
また契約を締結したタイミングで、早めに現地を訪問し、直接企業担当者と会うことをおすすめします。自身が関わる企業だけでなく、その地域の現状や空気を肌で感じた上で、仕事を進められることが地域での副業の大きな魅力です。
業務委託契約の締結がおすすめ
雇用契約と業務委託契約の主な違いは以下の通りとなります。副業に向いているのは、仕事を受託する形態で時間や場所にとらわれず業務にあたることができる「業務委託契約」と考えられています。
雇用契約
労働の対価に関する契約
(雇用主と労働者の関係)
メリット
労働基準法が適用されるため、最低賃金が保証されたり、労災保険の適用を受けることができる。
デメリット
月間の総労働時間や、それに付随する社会保険料など、本業先と副業先で合算が必要なる場合があり、労務管理が煩雑になる。
業務委託契約
業務の委託、
成果に関する契約
(顧客と仕事を受託する個人の関係)
メリット
勤務場所や時間の指定がなく、自由に仕事ができ、契約形態を比較的フレキシブルに変更可能。
デメリット
労働基準法が適用されないため、過重労働のリスクがある。
二拠点生活スタートまでの
ステップまとめ
副業を始める前に
副業を始める前に、本業の会社の労働規則や税制の確認をしておきましょう。また家族の考えを聞き、理解を得ておくことも重要です。
副業求人を探す際の
ポイント
求人サイトでは、経営者の人柄や大切にしていること、などをチェックして、自分の価値観にあう企業を探すことを心がけましょう。
地域企業への
参画が決まったら…
参画が決まったら、契約締結を行いましょう。また現地を訪れ、会社や地域を肌で感じたうえで仕事を進めることをおすすめします。
林 光人
(株式会社パソナ東北創生 執行役員)
岐阜県出身。パソナにてITエンジニアの転職支援を担当した後、パソナ東北創生へ参画。2020年からは新規事業として、岩手の事業者とビジネスパーソンの副業マッチング事業を立ち上げ。2021年には自社に副業で総合商社の人材開発子会社の執行役員を採用。また自身でも、副業で広告代理店にて仕事をしている。