長岡市では、長岡で暮らしながら首都圏企業（本社採用・同待遇）に完全リモートワークで勤める新しい働き方「長岡ワークモデル」を推進し、その実践者を「NAGAOKA WORKER」と呼んでいます。

長岡の学校にいながら首都圏企業の仕事をしたり、長岡の企業で働きながら首都圏企業での兼業・副業も含む「NAGAOKA WORKER」を増やすとともに、新しい働き方として広く浸透させる取り組みを実施しています。

＜背景と目的＞

長岡市は、人口減少による担い手不足が進んでいます。また専門性の高い大学と長岡高専を有しながら東京まで上越新幹線で約1時間という立地特性などが影響し、市内学生の県外就職も増えており、学生の地元就職促進が喫緊の課題。

一方で、学生には首都圏で働きたいという希望があるものの、首都圏での生活には金銭面やコロナ禍による環境面などへの不安などが少なからずある、という声も出ています。

そうした課題解決を目指し、長岡市は首都圏企業のサテライトオフィス誘致に対する積極的な取り組みをスタートさせ、その中で生まれたのが、課題解決を図る「長岡ワークモデル」の着想です。

きっかけは、地方創生の実現を掲げる㈱USENｰNEXT HOLDINGSと、地域課題について協議を重ねたことでした。そして、長岡市と㈱USENｰNEXT HOLDINGSが連携し、多様な働き方の未来を見据えた「長岡ワークモデル」の事業構築・推進に取り組むことになりました。

令和３年1月20日、長岡市と㈱USENｰNEXT HOLDINGSは「長岡ワークモデルの推進に関する協定書」を締結。Withコロナ時代に対応した、時間や場所にとらわれないワークスタイルイノベーションを進めています。

＜具体的な施策＞

首都圏企業に、本社勤務の待遇で就職し、完全リモートワークにより長岡市で在宅、またはサテライトオフィスで従事する働き方「長岡ワークモデル」を推進し、その実践者である「NAGAOKA WORKER」を多く輩出できるよう、取り組みを行っています。

「長岡ワークモデル」に賛同する首都圏企業を増やしながら、「時間」と「場所」を選ばない多様な働き方の選択肢を提供し、長岡市内の大学・高専などの学卒生が「NAGAOKA WORKER」として就職することで若者の地元定着を図っています。

＜今後の展開予定、目指すビジョンやゴール達成目標＞

USEN SQUARE NAGAOKAやNaDeC BASEなど、市内コワーキングスペースを拠点に「NAGAOKA WORKER」が集い、新たなビジネスが生まれる場となるコミュニティを形成するなど、長岡ワークモデルの持続的発展につなげていく方向です。

令和4年度には、企業と学生の両方が長岡ワークモデルを推進するためのキャリアアップを図る「NAGAOKA WORKERキャリアトレーニング事業」も開始。学生スタートアップ企業が新たにPMOとなってプロジェクトを立ち上げ、オンラインインターンシップによるキャリアトレーニング（有償）を実施することで、次年度以降のNAGAOKA WORKERを発掘し、高度人材の地元定着促進を図っていきます。

＜事業成果＞

〇NAGAOKA WORKER採用数（令和4年度）　9名

NAGAOKA WORKER 1期生の古野慧さんの事例

古野慧さんはスキークロス選手（USENｰNEXTグループSC所属）です。2022年に開催された北京オリンピックに日本代表として出場するなど、世界中で活躍を続けています。1年の約半分はヨーロッパを中心に海外を転戦する生活を送っていますが、時間や場所を問わない「長岡ワークモデル」という働き方により、アスリート活動との両立を実現しています。

〇NAGAOKA WORKER賛同企業数　25社（令和５年2月現在）

詳しくは長岡ワークモデル「NAGAOKA WORKER」 (city.nagaoka.niigata.jp)をご確認ください。