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秋田県のデュアルライフ関連事業

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東北や新潟でも広がりを見せるデュアルライフ。受け入れ側の自治体では地域性を生かした独自の取り組みが増えています。今回は、秋田県の具体的な取り組みについてご紹介します。

■半農半X等人材確保事業

八峰町が進めているのは、本業を続けながら、農林漁業などへの従事が体験できる制度です。八峰町への移住だけでなく、デュアルライフの拠点として検討する場合も利用できるので、次年度以降、注目したい取り組みです。

本業を続けながら、農業を副業とする希望者を募り、農林水産業、観光業等への人材確保と、関係人口の創出につなげることを目的としています。

2021年~2022年は、秋田県のモニター事業として実施。

2023年度は八峰町の単独事業として開始しました。10~12月で3カ月間の実証を行うこととなり、町の関係各課が雇用先となる農林漁業者を募集。受け入れ先は、ネギ,菌床しいたけ、生薬の栽培を行う農業、水産業、飲食業、宿泊業に限定することとなりました。

対象者は県外在住者で、期間中の2週間、町内に滞在して4日以上アルバイトとして働けることが条件。

八峰町観光協会が中心となって、事業の周知、就労申請、人材紹介などを行い、参加者の宿泊先を「あきた白神体験センター」の1カ所に集約。宿泊費等助成と交通費助成も実施したほか、観光案内・イベント参加へも誘導し、参加者増大を図りました。

事業検証を行った結果、一定の成果を得ることができたという認識から、次年度事業継続に向けて補助事業の活用を含めて検討を進めることとしています。次年度は参加者宿泊を一括で受入れるために実証と同様に宿泊先は白神体験センターとする必要があり、実施期間も施設閑散期の10~12月とするが、将来的には受入れ体制の整備による通年稼働を検討し、移住定住促進に結びつけることが理想と考えています。

モニター事業の2年間で13名の労働力を確保しました。

2023年度の実証においては、参加希望者は37名でしたが、豪雨災害等の影響により雇用先が減少したため実際の参加者は13名に留まりました。

参加者アンケートにおける事業総合評価は5点満点で平均4.77点と高評価であり、雇用先アンケートにおいても期待した内容だったという回答が多かったことから、一定の成果はあったと捉えていますが、それぞれからいただいた指摘事項もあり、改善しながらより良い形を追及していきたいと考えています。

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