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副業を始めたい方へ|副業の始め方・やり方について基礎知識を紹介!

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副業に関心を持ち始めたときには、あれこれと迷う前に情報収集をしながら考えをまとめてみることも大切です。今回は、副業に興味を持った方に向けて、副業の始め方やメリット・デメリット、トラブルを予防するための注意点などをまとめてご紹介します。

どれくらいの人が副業で稼いでいるの?

近年日本企業で主流だった終身雇用や年功序列といった制度が時代に合わなくなってきていることから、多様な働き方が注目を集めるようになり、「副業」という言葉を耳にする機会も増えました。そこで、公的なデータをもとに、副業に関する状況を見ていきましょう。

総務省の「就業構造基本調査」によれば、最新版である2017年時点のデータにおいて、次のような結果が示されています。

・有業者のうち、副業をしている人は267.8万人(4.0%)
・副業を希望している人は424.4万人(6.4%)

前回調査時の2012年度と比べると、副業をしている人や副業を希望している人は、いずれも増加傾向にあります。また2023年12月現在、2022年度のデータは集計中ですが、副業に対する社会的な関心度は5年前以上に高まっていると考えられるでしょう。

副業の収入については、業種や個人によってもバラつきがあります。しかし、民間企業が行った調査によれば、平均月額で「4~6万円程度」とされています。ただし、大半の収入は「1万円未満」であり、思うように希望額を稼げていない人が多いのが現状です。

副業の始め方

副業をスタートする経緯は人によってさまざまです。初めからやりたいことが明確であり、それを実現するために副業にチャレンジするという方もいるでしょう。

しかし、「何となく副業が気になり始めている」「とにかく副収入が得たい」といった理由から、副業を検討する方が多いようです。そこで、副業を始める際の一般的な手順について解説します。

副業をスタートする際には、まず何のために取り組むのかを明確にすることが大切です。現在の仕事に加えて別の仕事で時間や労力を費やすため、明確な目的がなければ継続することは難しいでしょう。

また明確な目的意識がなければ仕事を途中で投げ出してしまい、雇用者やクライアントに迷惑をかける事態につながりかねません。

目標や目的には、「住宅ローンを繰り上げ返済する」「毎年海外旅行に行く」「自己成長に繋げる」など、明確なゴールを設定するのがコツです。

副業を長続きさせるためには、余裕のある時間を安定的に捻出することも重要です。仕事を受注する上での目安にもなるため、1週間でどのくらいの時間を副業に費やせるかを具体的に算出してみると良いでしょう。

その上で、プライベートの時間を必要以上に削るというスタイルは、継続という観点から見ればあまりおすすめできません。無理なく働ける時間から逆算して、1週間のスケジュールを組むのがポイントです。

目的と費やせる時間が決まったら、具体的な副業を選んでいきます。副業のスタイルには、大きく分けて「時間労働型」と「成果報酬型」の2種類があります。

前者はアルバイトのように、働いた時間分だけ収入が得られる点がメリットですが、報酬アップやキャリア形成には繋がりにくいのが難点です。後者は成果物に対して報酬が支払われるスタイルであり、実力に応じて収入を向上させたり、キャリアアップにつなげたりできるのがメリットです。一方、収入が得られるまでには時間がかかってしまう点や、確実性が低い点はデメリットです。どちらが適しているかは、副業に取り組む目的・目標によっても異なるので、迷う場合は最初のステップに戻ってじっくりと向き合うことが大切です。

副業を始めるのであれば、専用の銀行口座を持っておくと収支の管理がしやすいのでおすすめです。稼ぎの状態を客観的に把握するためにも、副業用の口座を開設しておきましょう。

また、必要に応じて開業届などの手続きを済ませておくことも大切です。

副業の種類にもよりますが、主に成果報酬型の仕事を探す場合には、クラウドソーシングなど仕事を紹介してくれるサービスに登録するのも1つの方法です。スキルや経験に応じて、ピッタリの仕事が見つけられる機会もあるため、積極的に利用していくのがおすすめといえるでしょう。

「デュアルライフ東北・新潟」では、副業・兼業として自分のスキルを活かしながら地域・地域企業に貢献していく働き方を「DUAL WORK(デュアルワーク)」と名づけ、さまざまな情報発信を行っています。

以下のページでは、「DUAL WORK」に関連したさまざまなサイトをご紹介しているので、興味を持たれた方はぜひご覧ください。

DUAL WORK

副業を行うメリット

副業を始めることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、基本的な3つのメリットをご紹介します。

副業では自分の能力や経験をダイレクトに活かしながら働くこととなるため、会社員として働いているだけでは得られないような人脈・スキルを獲得できるのがメリットです。本業の安定した収入があるからこそ、思い切ったチャレンジもしやすく、思いがけないチャンスに巡り合える機会もあるでしょう。

本業以外に収入源が生まれるため、やはり何といっても所得を増やせるのが副業の大きな魅力です。時間の融通も利きやすいため、目標金額に合わせて労働時間を柔軟に調整することができます。

スキルや経験が身につき、順調に人脈が広がっていけば、やがては独立・起業を目指すことも可能です。いきなり仕事を辞めて起業するよりも、小さなリスクでスタートできるのが副業の大きな魅力といえるでしょう。

副業を行うデメリット

続いて、副業のデメリットについても確認しておきましょう。

本業に加えて業務をこなすこととなるため、プライベートの時間はどうしても削られてしまいます。体調を崩しやすくなったり、家族との時間が少なくなってしまったりするので、時間と健康の管理には細心の注意を払う必要があります。

不慣れなうちは仕事や業務時間のコントロールが難しく、副業に力を入れるあまり、本業に影響が出てしまうリスクもあります。本業に悪影響を及ぼせば、勤め先からの評価が下がったり、懲戒処分の対象になってしまったりする可能性があるので、バランスを慎重に考慮することが重要です。

また、本業の機密情報を漏洩したり、競合他社に自社の利益を誘導したりすれば、重大な就業規則違反にあたります。トラブルを予防するには、基本的なルールとモラルを守れる誠実さも重要な資質といえるでしょう。

副業時のトラブルは原則として自己責任です。たとえば、反社会的勢力と関わりのある企業から仕事を受け、本業の勤め先にまで迷惑をかけることとなれば、懲戒処分の対象になる可能性も十分に考えられます。

また、成果報酬型であれば、せっかく仕事をしても正当な報酬が支払われないなどのトラブルに見舞われるケースもあります。どのようなスタイルで仕事をするとしても、取引先の情報や契約書にはきちんと目を通しておき、無用なリスクは初めから避けることが大切です。

副業を始める上で注意するべきポイント

最後に、副業を始める際に注意しておきたいポイントを5つに分けてご紹介します。

勤め先によっては、就業規則で副業が禁止されていることもあります。無許可で副業をすれば、規則に基づいて処分の対象になってしまう恐れがあるので、必ず事前に相談しておきましょう。

また、副業が認められていても事前許可制になっているケースがあるため、いずれにしても就業規則にはきちんと目を通しておくことが大切です。

成果報酬型の場合、スキルや経験が身につかないうちから大きな報酬を得られることはほとんどありません。「簡単に稼げる」「短期間で儲かる」といった文言が用いられている商材・サービスについては、安易に信じて利用すべきではありません。

短期での成功を焦って目指すのではなく、着実なステップアップを前提として、地道に努力を続けることが大切です。

成果報酬型の場合は、初めから安定して稼ぎを得るのは難しい面があります。冒頭のデータでも示されているように、副業収入のボリュームゾーンは「平均月額1万円以下」であり、思ったように稼げていない人も多いといえます。

「単価が低くなりやすい」という点ももちろんありますが、そもそも「安定した受注を獲得できない」「作業時間や業務負担量が正確に読めない」といった点から、期待通りの収入にならないケースは少なくありません。初めのうちは無理に高いハードルを設定するのではなく、長期的な目線で目標を設定した上で、コツコツと努力を重ねていくことが重要です。

副業の所得が年間20万円を超えた場合には、事業者として登録をしていなかったとしても、基本的には確定申告が必要となります。申告を忘れてしまうと「無申告加算税」などのペナルティが発生するので、漏れがないように注意しましょう。

なお、この場合の「所得」は単なる売上を指しているわけではなく、売上から必要経費を差し引いた金額のことを表しています。確定申告の必要性を判断するために、毎月の収支はこまめに記録しておくことが大切です。

成果報酬型の仕事を請け負う場合には、納期や成果物、報酬に関するすべての調整を自分で行う必要があります。そのため、「単価をどのように設定するか」「どのくらいまでの受注量を上限とするか」「報酬の支払いはいつまでに行ってもらうか」など、さまざまなポイントに目を向けなければなりません。

客観的なデータや業界の水準なども意識しながら、コスト管理や顧客管理のスキルも身につけていくことが大切です。

まとめ

副業をスタートする際には、どのような目的で取り組むのかを明確にした上で、自分に合ったスタイルを地道に見つけていくことが大切です。メリットやデメリット、必要な準備といった基本的なポイントを理解したら、興味のある分野について情報収集を行い、自分なりに掘り下げて考えてみるのも良いでしょう。

「デュアルライフ東北・新潟」では、副業や二拠点生活に関するさまざまな情報や体験談をご紹介しています。多様なキャリア形成やライフスタイルに触れられるきっかけとして、ぜひご活用ください。

※この記事は2023年月12月現在の情報を基に作成しています。 今後変更されることもありますので、ご留意ください。

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