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二拠点居住の事例を紹介!成功させるためのポイントも解説

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都会と地方の2ヶ所に生活拠点を設ける「二拠点居住(デュアルライフ)」が注目を集めています。しかし「どのように二拠点居住を実現するのか分からない」という人もいるでしょう。この記事では、二拠点居住の具体的な事例や、成功させるポイントについて解説します。

二拠点居住を実現する流れ

ここでは、二拠点居住を実現するまでの流れを紹介します。流れを把握することによって、二拠点居住をするために何をすべきかイメージしやすくなるでしょう。

まずは二拠点居住の目的を明確にしましょう。「自然豊かな環境で暮らしたい」でも「子どもを自然の中で育てたい」でも構いません。

二拠点居住の内容は目的によって大きく変わるため、まずは目的を決めることが重要です。目的がはっきりすれば、二拠点目を選ぶ基準が明確になり、モチベーションも上がりやすくなります。

目的を決める時点で家族からの賛成が得られない場合は「夏休みの間だけ」「1年間だけ」のように、二拠点居住の期間を区切っても良いでしょう。

二拠点居住の目的を明確にしたら、どのような生活スタイルにするかを決めましょう。どのように新たな拠点に滞在し、何をして過ごすのかを考えます。

生活スタイルが明確になっていると、二拠点居住のイメージも湧きやすくなり、何が必要なのかも把握しやすくなります。例えば「自宅の庭で農業をしながら暮らす」という生活スタイルを希望するのであれば、それなりに広い敷地を持つ家を借りなければなりません。

また、今の自宅と二拠点目をどれくらいの頻度で行き来するのかも決めておきたいものです。頻度が多ければ、その分だけ交通費が高くなるため、場合によっては移動手段を見直す必要もあるでしょう。

家族がいる場合は、生活スタイルについて家族から同意を得ることが大切です。

次は、二拠点居住をするためにどれくらい費用がかかるのかを算出します。二拠点居住には交通費や住宅費などのお金がかかるため、必要な費用は事前にしっかりと把握しておかなければなりません。

本当に二拠点居住が成り立つのか、今の自分の収入と比較したうえで、具体的に試算するようにしましょう。特に、拠点間の移動にかかる交通費が高くなるケースが多いため、注意が必要です。

目的を達成でき、理想の生活を送ることができそうな地域をいくつかピックアップしたら、予算内で二拠点居住ができそうな地域を選びましょう。

二拠点目を決める際は、台風や大雪などの自然災害が発生しやすい地域か調べておくことをおすすめします。都会では滅多に発生しないような災害が地方では頻繁に起こる可能性もあるため、注意が必要です。 二拠点居住する地域を絞ったら、本当にそこで生活ができるか、しっかりとシミュレーションしておきましょう。

二拠点居住の事例

ここでは、二拠点居住の事例を紹介します。実際に二拠点居住を実践している人がどのように生活しているかを知ることで、二拠点居住のイメージが膨らみやすくなるでしょう。

システムエンジニア(SE)をしている東海林秀晃さんは、青森県八戸市に居住しながら東京のIT企業に勤務しています。約20年前からリモートワークを続けており、普段は八戸の自宅で業務を行っています。自宅から10分程車を走らせれば、美しい芝生が一面に広がる名勝・種差海岸があり、昼休みは奥さんとそこでランチを楽しむこともあるそうです。

もともと東海林さんは東京で暮らしていたものの、結婚直後に八戸出身の奥様と東京から引っ越すことになりました。当初は転職しようとしていたのですが、勤務先から当時まだ珍しいリモートワークでの勤務を提案され、東京の会社に在籍しながら八戸で暮らすことに。結果として、現在も同じ会社でSEを続けています。

東海林さんは、東京と八戸の二拠点居住をすることによって、地方生活とSEとしてのキャリアを両立することに成功しました。

約20年前からリモートワークを継続中。家族と過ごす時間が、毎日を豊かに。|デュアルライフ東北・新潟

東京とご自身の出身地である山形県真室川町で二拠点居住をしている石川里嘉さんは、ご自身の豊富なビジネス経験を活かし、地方の人手不足を解消するための活動を続けています。

真室川町にお住まいだったお父様が亡くなったことをきっかけに二拠点居住を開始した石川さんですが、それまでは東京でコンビニのフランチャイズ店を経営していました。お父様がお亡くなりになり、生前に交流があった方とお話しする機会を得た際「人手不足で困っている」という話を聞き、ご自身のビジネス経験を活かせると感じたそう。経営しているコンビニで外国人を積極的に採用しており、彼らの力で真室川町の人手不足を解消できると考えました。

東京のコンビニで働いている外国人スタッフを町内の企業に紹介したところ、スタッフは東京にいる頃よりもいきいきと働くようになり、企業の人にも喜んでもらえました。外国人活用の動きを広げようと、外国人雇用に詳しい行政書士を真室川町に紹介するなど、石川さんは現在も精力的に活動しています。

「移動や交通費が大変だと感じたこともありましたが、色々な土地に立ち寄って移動を楽しんでいます」と石川さんは語ります。二拠点居住のやり方によっては、楽しみながら社会貢献することもできるのですね。

予期せぬかたちで始まったデュアルライフ。楽しみながら前向きに|デュアルライフ東北・新潟

地方創生に関する仕事などに従事している星久美子さんは、6歳と2歳の男の子を育てながら、東京と福島県磐梯町で二拠点居住を実践しています。磐梯町政策課のプロジェクトマネージャーとしても活躍しており「官民共創事業」の立ち上げなどを担当しています。

お子様が生まれる前から地方創生に関する仕事をしており、東京に拠点を置きつつ、全国を飛び回っていた星さんでしたが「子どもが生まれたら故郷である磐梯町に帰ろう」と考えたこともありました。自然豊かな田舎で子育てをしたいという気持ちがあったからです。しかし、都会と地方を繋ぐ仕事を諦めることはできず、二拠点居住という生活を選びました。

現在はふたりの男の子を連れて東京と磐梯町を行き来する忙しい毎日を送っている星さん。二拠点居住を選んだからこそ、子育てと自分のやりたい仕事を両立することができました。

東北からはじめる好きな場所に暮らし、学び、働ける社会|デュアルライフ東北・新潟

二拠点居住を成功させるポイント

ここでは、二拠点居住を成功させるポイントについて解説します。成功のポイントを把握することで、スムーズに二拠点居住を実行に移せるでしょう。

費用のかかる二拠点居住だからこそ、支援制度を事前にしっかりと調べておくことが重要です。支援制度を活用すれば、経済的な負担を軽減できるでしょう。

さまざまな自治体が二拠点居住を支援する制度を整えており、条件を満たせば、補助金などを受給することも可能です。また、国は、東京23区内に居住している人が東京圏外に移住して事業を始めることを支援する「地方創生移住支援事業」という制度を用意しています(2024年12月時点)。

本格的な二拠点居住を始める前に、候補地に短期間滞在してみるのも良いでしょう。短い期間であっても、実際に滞在してみれば、地域の雰囲気や暮らしやすさなどを感じられるはずです。

少し面倒に感じるかもしれませんが、二拠点居住をスタートしてから「イメージと全然違う…」と後悔しないためにも、候補地に短期滞在してみる価値はあるでしょう。自治体が行っている移住体験ツアーなどに参加すれば、簡単に二拠点居住を体験することも可能です。

二拠点居住を成功させるためには、今の住居からのアクセスが良好であることが極めて重要になります。あまりにも距離があると、移動だけで疲れてしまう可能性があるからです。

自家用車を持っていても、複数の交通手段で通える地域が理想的だといえるでしょう。例えば、家族で二拠点居住するとしても、いつも一緒に行動できるとは限りません。電車やバスで通える地域であれば「仕事が忙しいお母さんは後から電車で向かう」という選択も可能になります。

「どうしてもここで暮らしたい!」という気持ちがあったとしても、アクセスが悪すぎると二拠点居住が成功する可能性が低くなってしまいます。

二拠点居住先で副業を探す

二拠点居住のスタイルにはさまざまなものがあり、中には二拠点居住先で副業をしている人もいます。ここでは、二拠点居住先で副業をするメリットと副業の探し方について解説します。

二拠点居住先で副業をすると、経済面とスキル面でメリットを享受することができます。また、地域に貢献できる可能性もあります。二拠点居住には交通費や住宅費などが必要になるため、意外とお金がかかります。経済的な不安があるのであれば、副業を前向きに検討してみてください。

また、副業を通じてスキルを高めたり、新しいスキルを獲得したりできます。例えば、本業でWebデザインの仕事をしている人が副業として紙媒体のデザインを始めれば、デザイナーとしてのキャリアの幅が広がるでしょう。

副業の内容によっては、二拠点居住先の地域に貢献することも可能です。例えば、地域の農作物などをPRする仕事を副業に選べば、地域経済を活性化することに繋がります。

二拠点先の副業の探し方としておすすめなのは、マッチングサイトなどの活用です。ひとつのサイトでさまざまな副業をチェックできるため、きっと自分にあった仕事に出会えるはずです。

ここでは、東北6県 + 新潟の副業支援系サイトを紹介します。気になる県にどのような副業があるのか、チェックしてみましょう。

青森県: あおもりサイドジョブセンターblank

秋田県:副業・兼業 | 秋田県プロフェッショナル人材戦略拠点blank

岩手県:シゴトバクラシバいわてblank

宮城県:ダブルワークみやぎblank

山形県:PARASUKUblank

福島県:福島県人材マッチングサイトblank

新潟県:ともるいblank

まとめ

この記事では、二拠点居住の具体的な事例や、成功させるポイントについて解説しました。注目を集めている二拠点居住ですが、それなりに費用や手間がかかります。だからこそ、しっかりと考えたうえで居住先を決定するようにしましょう。この記事が二拠点居住を検討している人の参考になれば幸いです。

※この記事は2024年12月現在の情報を基に作成しています。 今後変更されることもありますので、ご留意ください。

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